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2025/10/30
唾液と免疫の関係を知っていますか?
その他
口は細菌が入ってくる感染の入り口でもあり、食べ物が入ってくる栄養補給の入り口でもあります。
唾液中には、感染症の原因となる細菌の侵入を防いでくれる役割をもっている抗菌成分が含まれています。
しかし、口の中が不衛生の状態でいると抗菌成分が弱まり、感染症にかかりやすくなってしまいます。
また、飲み込む力が弱くなってしまった高齢者の方は唾液の中に混じってしまった細菌が肺の中に入ってしまうと肺炎の原因にもなります。
その為、口腔ケアがとても大切になってきます!

〜口腔ケア方法〜
①歯磨き
歯磨きをする時の基本的な方法は、
・歯と歯肉の境目に歯ブラシをた当てましょう!
・歯を1本1本磨くように力を抜いて小刻みに動かしましょう!
・歯の表側を磨く時は、口を閉じぎみにして磨きましょう!
当院おすすめのCURAPROX(クラプロックス)という歯ブラシは、毛の植毛本数が一般的な歯ブラシの約2〜10倍です!
クレーンファイバーを使用しているため、歯肉を傷つけずに汚れをしっかり除去できます。
また、普通の歯ブラシは1カ月程で交換しなければいけないのですが、
CURAPROX(クラプロックス)は速乾性が良く、水切りがいいため約3ヶ月使えます!

・クラプロックスウルトラソフト cs smart
植毛本数7600本!
これまでにない柔らかさで歯肉にやさしい歯ブラシです。
・クラプロックスウルトラソフト cs5460
植毛本数5460本!
超極細毛と圧倒的な植毛本数で歯茎を傷めることのない歯ブラシです。
・クラプロックスベルベット 12460
植毛本数12460本!
クラプロックス史上最多の植毛で、ボリュームのある歯ブラシです。
歯ブラシでは届かない歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう!
歯間ブラシは必ず自分の歯のすきまに合ったサイズの歯間ブラシを使用しましょう!

デンタルフロスでは、歯と歯の間にはさまったプラーク(歯の汚れ)を取り除きましょう!
歯間ブラシのサイズがわからない場合はサイズを選ばせていただくので、いつでもお声かけください!!
唾液について
唾液は口の中の唾液腺というところから、成人では1日に1.0〜1.5L分泌されています。
消化液の中では1番最初に分泌される消化液で、安静時や睡眠時には唾液の分泌量は少なくなりますが、食事の時や会話している時は唾液の分泌量は多くなります。
また、唾液は他にもさまざまな機能を持っています!
①むし歯予防
②食べ物の消化
③潤滑作用
④免疫作用
①むし歯予防
唾液は「緩衝作用」を持っています。
口の中は元々中性を保っていますが、飲食したり、唾液の分泌量が低下すると、口の中が酸性に傾いてしまいます。
口の中が酸性に傾いてしまうと、エナメル質が溶け出し、むし歯のリスクが高まります。
唾液は、酸性に傾いた口の中を中性に戻してくれるという役割をもっています。
②食べ物の消化
唾液中に含まれる「アミラーゼ」という消化酵素は、デンプンを分解する作用をもっています。
その為、口の中で炭水化物(でんぷん)と反応して、麦芽糖へと分解し、消化を助ける役割をもっています。
③潤滑作用
唾液中には「ムチン」というタンパク質が含まれており、「ムチン」は口の中
に食べ物が入った時に唾液で潤わせ、飲み込みやすくする役割をもっています。
④免疫作用
最初にお話しましたが、唾液はさまざまな抗菌成分をもっており、それらの成分が口の中に入った細菌が体内に侵入するのを防ぐ役割🟰粘膜免疫をもっています。
インフルエンザやコロナウイルスといった感染症の発症を防ぐ役割をしています!
→では、どのような抗菌成分があるのでしょうか??
●リゾチーム
唾液のほかに涙や汗、母乳などにも含まれています。
●IgA(免疫グロブリンA)
身体の中で1番多く作られている抗体で、ウイルスや細菌などから24時間身体を守る役割をしています。
ウイルスや細菌が口の中に入るといくつかのIgAがくっつき、異物を排除してくれます。
しかし、唾液の分泌量が減少すると、唾液中のIgAも少なくなってしまっているので、細菌を排除する力が弱まり、感染症にかかりやすくなってしまったり、口腔内トラブル(口臭やむし歯や歯周病)の原因につながります。
免疫力をアップするためには??
口と腸は離れているため無関係のように思いますが、実は互いに連動しあっています!
例えば、口腔内の環境が悪い(虫歯や歯周病など)と口腔内の細菌が腸まで流れ込み、腸内環境を悪化させて、腸内細菌叢(悪玉菌、善玉菌、日和見菌)の乱れを引き起こします。
反対に腸は免疫細胞の約7割が存在する最も大きい免疫器官であるため、腸内環境が悪くなると、免疫機能が低下するため、外からの細菌が口腔内に侵入しやすくなり、口腔内の環境を悪化させ、口腔内トラブルを引き起こします。
この様に、口腔内の環境が悪ければ、腸内の環境も悪くなる。
腸内の環境が悪ければ、口腔内の環境も悪くなる。
といった口と腸は互いに影響しあっている関係にあります!

その為、口腔内の免疫細胞である唾液中のIgAは腸内環境を整えれば増えるということです!!
実際に腸内環境を整えることで免疫機能が働き、唾液中のIgAが増え、免疫力がアップする事が研究で明らかになっています!(腸唾液腺相関)
口腔内と腸内の健康を保つためには、
・バランスのいい食事を摂りましょう!
発酵食品や食物繊維、ビフィズス菌や乳酸菌などを組み合わせてバランスよく食事をとり、腸活をしましょう!
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